「数学ガールの秘密ノート」を読む(2020/2/20)

福西です。

『数学ガールの秘密ノート 学ぶための対話』(結城浩、SBCreative)の3章の後半を読み、章末問題を解きました。

「方程式 x2-5x+4=0 を解くこと」

が、

「関数の二本のグラフy=x2-5x+4 と y=0(x軸!)

の交点を求めること」

「同じなんだ!」

という、まるでサリヴァン先生とヘレン・ケラーみたいな発見。

それを例に、

1)暗記と理解の違い

2)より深い理解へのいざない

というのが今回の主な内容でした。

「別の単元で学ぶことだけど、学んでいるうちに両方の世界が互いに関係していることを知る。発見する」

テトラ「そうですっ! 発見ですっ!」

「あっちの話とこっちの話が同じだと《発見》する。関係していることを《発見》する。それはわくわくする体験だよね。そのときに《より深く理解した》と感じるんじゃないかなあ」

テトラ「はいはい、よくわかります。ですから、あたしは《理解》というのは、単純じゃないと感じます。何か一つを理解して終わりじゃないんです。理解してからもっと進むと、もっと深く理解できる。(…)」

これまでばらばらに習っていたものがつながったとき。AとB、BとC、AとC、それらの「集まり」として認識できたとき。理解に新生面が生じます。

中学数学では、方程式、関数、グラフという大きな三つの単元があります。個々に習う状態、また暗記することにとどまらず、それらの間につながりを発見できれば、きっと楽しいと思います。