福西です。

『白い盾の少年騎士(下)』(トンケ・ドラフト、西村由美訳、岩波少年文庫)を読んでいます。

第8章「最後の戦い」に入りました。いよいよ読了が見えてきました。

記事の更新に間があいてしまい、すみません。

上巻で、ターレン城のエヴィラン王のもとから脱出したティウリは、緑の男たちと接触します。彼らはテハロンという世俗離れした長に率いられ、野生の森をテリトリーとしています(インディアンみたいな感じです)。そして、上巻ではエヴィラン王に手を貸しているかのようでしたが、実は、野生の森のためだけに行動しており、誰にも属していないことが分かります。

ティウリは、ピアックとの再会を果たします。ターレン城につかまってはぐれた時から、ピアックの方にもさまざまな苦労がありました。二人はそれを共有します。二人はテハロンから教わった秘密の間道を通って、大山脈を抜け、フォルホータへと急ぎます。フォルホータの銅鑼を叩き、ウナーヴェンにエヴィランの奇襲計画を伝えるためです。

ここまでが前回までのあらすじです。

さて今回、大山脈を抜けるとき、エヴィランの見張り小屋を突破する必要がありました。

そこで、ティウリは人を殺すという経験をします。ティウリは、親友のピアックに嫌悪されることを恐れますが、ピアックがティウリに向けたまなざしは、仲間意識のそれでした。

ティウリは血の着いた剣を雪でぬぐいます。その後、大山脈の雪を見るたびに、陰鬱になります。また、エトヴィネム騎士の「白い盾」の勲を思い出します。

ここで私たちも、題名が『白い盾の少年騎士』であることを想起します。白が何を暗示するのかが気になります。きっと、この作品を読む前に抱いた明るいイメージとは違う何かであるように思います。

その後、ティウリにピンチが訪れます。肩を射られ、負傷します。かなり深手でした。ピアックの必死の助けもあって、なんとか窮地を脱しますが、道しるべを見失います。

ティウリはピアックから、それ以上介抱されることを拒みます。

そして二人は分かれ道において、「銅鑼に着いたほうが銅鑼をたたくんだ」と約束して、それぞれの先を急ぐのでした。

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