『西洋近代思想の古典を読むA』第2回(2019/10/03)

谷田です。第二回は、『君主論』の第6~10章を読みました。章のタイトルは以下になります。

第6章 自分の武力や力量によって、手に入れた新君主国について

第7章 他人の武力や運によって、手に入れた新君主国について

第8章 悪らつな行為によって、君主の地位をつかんだ人々

第9章 市民型の君主国

第10章 さまざまの君主国の戦力を、どのように推しはかるか

今回、マキアヴェリの思想のキーワードである、力量と運命の話が出てきます。気紛れな運命にただ翻弄されるのではなく、運に見放された時に備え抵抗し得る力量が君主には求められます。特に第7章では、父親である教皇アレクサンデル6世の運や力によってスタートしながらも、自分の力量を存分に発揮したチェーザレ・ボルジアの例に多くのページが割かれます。免罪符を販売したことで知られるメディチ家出身の教皇レオ10世の庇護の下、勢力を拡大しようとするロレンツォ・デ・メディチにとって、アレクサンデルとチェーザレは、まさにうってつけのモデルであったようです。