「西遊記」を読む(ことば5~6年A、2019/9/26)

福西です。

『西遊記(下)』(渡辺仙州翻案、偕成社)の「十九 羅刹女」を読み終えました。

前回、悟空が羅刹女から奪った芭蕉扇は、偽物でした。

悟空はくやしがります。また火焔山の火の原因が、五百年前の自分にあることも知って、ますます責任を感じ、牛魔王に頼んで芭蕉扇を手に入れようとします。

牛魔王は玉面公主のもとにいました。玉面公主は、悟空が羅刹女のもとから遣わされた刺客だとかんぐって戦いをしかけます。それが原因で牛魔王との交渉も決裂。結局、悟空は牛魔王の姿に変身して、羅刹女から本物の芭蕉扇を手に入れます。しかしそれを本物の牛魔王が知り、牛魔王も八戒に変身して、悟空からそれを取り返します。

再度、牛魔王との戦闘になります。

牛魔王の体が三キロメートルほどの巨大牛に変身するくだりが面白かったです。悟空も巨大化して戦います。火を消してもらうはずだった村々は、どしんどしんと建物の崩れる被害を受ける始末。まるで特撮映画を見ているようで、受講生たちの音読に思わず力が入りました。

結局、二人の戦いは、天界の介入によって鎮圧されます。そこで「まってください! どうか夫を殺さないでください!」と割って入った羅刹女の歎願が、読者の心を打ちました。

 

要約は、次回に書いてもらいます。