福西です。

『西遊記(中)』(渡辺仙州翻案、偕成社)を読んでいます。

「十三 百花羞」を音読しました。

悟空不在の回です。

宝蔵国にたどり着いた三蔵一行は、黄袍怪という強敵の妖怪に捕まります。

牢屋に入れられた三蔵の前に、以前白骨夫人の手下だった狐の精が現れ、「悟空の殺した人間はみな白骨夫人の変身だった」とばらしてあざ笑います。誤解で悟空を破門してしまったことを、三蔵は後悔します。

しかし黄袍怪の妻の百花羞は人間。彼女は機知を働かせ、三蔵一行を助けます。

百花羞は言います。「私の夢に鬼神が現れました。もし聖僧を殺してしまったら、毎晩現れるでしょう。私は聖僧の肉で不老不死になるどころか、毎晩寿命が縮んでしまいます」と。

黄袍怪は自分一人で不老不死になってもむなしいだけだと、妻の言うことを聞き、三蔵を釈放するのでした。黄袍怪は妖怪ですが、百花羞を(一方的に)好いています。百花羞はその気持ちを利用したわけです。

百花羞はもと宝蔵国の王女。彼女はひそかに三蔵に櫛と手紙を渡します。

「それを父である国王に届けてほしい」と。

届けられた手紙を見た宝蔵国の国王は、娘が拉致されて無理やり妻にさせられたことを知り、黄袍怪退治の兵を起こします。三蔵は八戒と悟浄に助太刀を頼みます。けれどもあっという間に黄袍怪に返り討ち。白竜も奮起しますが、あと少しのところで失敗します。悟空がいれば……そこでまだ無事だった八戒が悟空を呼びに、花果山へと飛びます。

受講生たちは、人間の都合と妖怪の都合とのぶつかり合いを面白く感じたようでした。

 

次回は「十四 黄袍怪」の回です。

 

 

 

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