山びこ通信2018年度号(2019年2月末発行)より下記の記事を転載致します。

『ことば』2〜3年、山の学校ゼミ『調査研究』/『倫理』

担当 浅野 直樹

 アウトプットを意識することでインプットの質が高まると言えます。
 「調査研究」クラスと「倫理」クラスがまさにその関係にあります。興味のあるテーマについて自分の考えをまとめるというアウトプットの作業を続けていると、使えそうな考えはないかと常にアンテナを張っている状態になります。身の回りの人との会話やテレビの内容から着想が得られることもありますが、「倫理」クラスで扱うような過去の偉大な思想の射程は思いの外広く、そこで着想を得られることがしばしばあります。
 「調査研究」クラスでは、ライトノベルについて一元と多元を軸にして考察を展開してきました。「倫理」クラスで取り扱う、 プラトンとプロタゴラス、デカルトに代表される大陸合理論とロックに代表されるイギリス経験論、カント的な近代思想とリオタールなどの現代思想も、一元と多元の綱引きだと解釈することができます。
 ことばクラスのえほん作りでも同じことが言えます。そもそも、えほんのもととなる原稿を書くことができたのは、それまでにたくさんのえほんを読んできたというインプットのおかげでしょう。そして実際にえほん作りを始めると、美しくてわかりやすい表現を求めて、時には議論をしたり、国語辞典を引いたりもしました。

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