山びこ通信2018年度号(2019年2月末発行)より下記の記事を転載致します。

『かず』3〜4年B

担当 浅野 望

 このクラスでは,前半の30分は学校で習うような基礎的なことの復習にあてて,後半の30分で少し頭を使う問題を解いてもらっています。皆さんのたのしみはやはり後半にあるようで,毎週教室に来るとすぐに,「今日の問題なに?」と笑顔で聞いてきます。なかでも私がいちばん印象に残っている出来事は,初回授業で「1から100まですべて足すといくつになりますか。」という問題を出したところ,各受講生が異なるアプローチをして(ひたすら足し算をがんばるUくん,少しずつ計算をしてその結果を吟味するNくん,頭でじっくりと考えるAくん),行き詰まったら全員で意見をぶつけ合っていたことです。他にも,折り紙を用いて,実際に手を動かしながら図形の面積について考えたり,方眼紙を用いてサイコロを作ったりしました。受講生には基本,自分のペースで解いてもらい,わからなかったら質問するようにしてもらっています。

 もちろん,今までのクラスすべてが初回授業のようにドラマチックな展開だったわけではありません。30分間じっくり考えてもほとんど手が進まなかった回もありましたし,なかなか解けずにみんなの集中力が途切れてしまう回もありました。しかし,このような「もがき」にこそ,学びの本質があるのではないでしょうか。わき目もふらずに,目的地まで一直線に進むことが理想とされがちな世の中ではありますが,受講生の皆さんにはぜひとも寄り道や回り道をしてほしいですし,そのような学びの機会をこれからも提供できればと思います。

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