ラテン語初級講読C

前川です。
積み残しの補習を続けています。

前回は第30書簡の8-9節を読みました。
死を経験した者が語れば、死についてよりよく理解できるのに、
というのはまさにその通りなのですが、そうは行かないために
人間の苦しみはいつの時代にも続いてきたのでしょう。

今日の一文。
Mors admota etiam inperitis animum dedit non vitandi inevitabilia.
「近づいた死は、心弱い者たちにすら、避けられない死を避けるべきでないような魂を与える」
死を自覚したときに諦観する人もありますが、そのようなことを述べている文でしょう。死はかえって残りの生の時間を有効にする、ということにもなります。

今日のおまけ。

ラテン語サイトEphemerisから、日本の地震のニュースを読みました。12日遅くに執筆されているようなので、ほぼオンタイムのラテン語ニュースです。

春学期はあと一回補習を行います。