西洋の児童文学を読む(2018/10/18)

福西です。

「わたしは、エトヴィネム騎士に頼まれた任務を果たしました。ウナーヴェン王へ手紙を届けました。それだけです。」

─『王への手紙(下)』(トンケ・ドラフト、西村由美訳、岩波少年文庫)

ティウリの手紙を届ける任務は終わり、ダホナウトへの帰還の旅も終わりに近づいています。道行く人々との再会に、これまでの冒険の余韻を味わっています。

「この旅が終わったら全部話すよ」という、森のマヌケことマリウスとの約束も果たしました。

いよいよ残すのはあと3節です。

後半は、Aちゃんが『王への手紙』に関する「穴埋め問題」を、三種類、作ってきてくれました。それをみんなで面白く解きました。自発的なことって、ワクワクして、いいですね。

テキストを最後まで読み終わったら、「劇をしよう」と約束しています。脚本は私が依頼されています。次回作『白い盾の少年騎士』と『王への手紙』との間での一幕、というのが生徒からのリクエストです。だれがどの役になるかは、お楽しみです。