ラテン語初級講読C

前川です。

このクラスは2回抜けましたが、先日が年内最終でした。
『ルキリウスへの手紙』第26書簡の6から8の途中まで読みました。
空虚な議論は死を前にした人間の役には立たない、と喝破します。
また、死が自分を捕らえると受動的に考えるのではなく、
自分から死を迎え撃つという姿勢への転換が必要だと主張します。

今日の一文。
Quid egeris, tunc apparebit, cum animam ages.
「君が行なってきたことは、魂が去る時に明らかになるだろう。」
死の時点において、人の評価は定まるという金言です。
また、それまで人生の紆余曲折があったとしても、最後の時点に
おいてどのように人々に受け止められるかである、という意味にも
とれると思います。

次回は26書簡の最後まで読みます。

今日のおまけ。

『永遠の都ローマ物語ー地図を旅する』(西村書店)を紹介しました。
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写真も加えてローマを紹介しています。イラストも驚異ですが、
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