しぜんC1(2018/04/16, 5/7)

担当の梁川です。

このクラスでも新1年生たちが加わりました。先輩となった男の子たちがリーダーシップを発揮してくれています。

【4/16】

この日はみんなで発見を記録しました。「5個見つける」という目標を達成したら、また次の5個、というように、みんな一生懸命書き留めていました。

残り時間は少し駆け足で、森の奥の「ひみつ基地」へ1年生たちを案内しました。3月に作ったブランコもひっそりと皆のことを待ってくれていました。
「ジェットコースターよりこわーい!!!」と笑いが止まりません。代わる代わるに漕いで、1年生たちもその場所を気に入ってくれたようです。

【5/7】

5月の連休をはさんで、久々の再会。
みんなが連休の間にどんなことをして、どんな発見があったかを訊ねました。

「鯉が泳いでいるのをみたよ」(Yukina)
「蝶をみたよ」(Sousuke)
「琵琶湖に行って、蟹みたいのと、ナマズみたいのが少し見えた!」(Natsuo)

皆の話を辿って行くと、必ず何かしら「自然」に関わるものが登場します。
「おばあちゃんちで、家の中なのにアリがいたよ!それから、鼻にツーンと来るアイスを食べたよ!」
と言って、Saeちゃんが、「ツーン」の表情を絵に描いてくれました。

何故、刺激的なものを食べた時、そんな表情になるのか。それだって、考えてみれば不思議な事です。
それから、「船の上から泳いでいるイルカを見たこと」を、生き生きと語ってくれました。

Tokio君はとても何か言いたそうな表情でしたが、うまく言葉にならないようでしたので、ゆっくり待つことにしました。

さて、この日は雨天でも寒くもあり、教室で過ごすことになりました。

私からは、「もし、『  』になる(変身する)ことができたら、『  』をしてみたい!」というテーマで、自由に文や絵で表現する課題を出しました。

ひとつめの『  』には、「自分以外の自然の『何か』」を当てはめます。
スズメやヒヨコ、昆虫など、まずは自分の好きなものをみんな描きはじめました。
描きながら、自分(人間)には出来ないことに思いを馳せながら、色々な対話をしました。例えば、昆虫は空を飛べるし、樹液はどんな味がするのかな、吸う時はやっぱり嬉しいのかな、美味しいのかな…というように。

暫く経って、「イルカ」が再び話題になりました。
イルカの鼻はどこにあるのか、どんなふうに息をするのか、海の深いところまで長い時間もぐれるって、どんな感じだろう…

試しに何秒息を止められるか、一人ずつ順番にチャレンジが始まりました。
「40秒!」「おっ、1分40秒!」「わっ、3分!?すごいね!!」

そうこうしているうちに、みんなは気づくとイルカになって、海の中へ潜っていました。
(息をとめて、机の下へ…)

「センセイが、『動物』とは言わず、『しぜんの何か』と言ったのはね、例えば『石ころ』なんかでもよいわけです。」
「石ころ!?無限の命だね!」とNatsuo君。床に縮こまって見せてくれました。
石ころ、どんなでしょう、何年もじっとしているというのは。
じっとしている、といえば、木はどうでしょう…

教室でずっとそんな対話を続け、最後は「木」になったところでクラスが終わりました。