「山びこ通信」2017年度秋学期号より下記の記事を転載致します。

『つくる』1〜2年

担当 山中 壱朗

 春学期に引き続き担当しております。今回は何ができるのか、何が起こるのかを思い浮かべながら山の学校に向かっているのですが、その予想通りになったことはありません。しかし、予想通りにいかなかったことが残念というわけではなく、発想の豊かさ、自由さに毎回感銘を受けております。
来て早々作業を始める生徒もいれば、(山の学校に着いた時点で)何を作るか特に決めていない生徒もいます。後者の場合でも、山の学校にある材料を見て回り、周囲とのやりとりを通して方向性が徐々に定まっていきます。作業の途中で方向性が変わることもよくありますが、90分の時間内で様々な作品が仕上がります。春学期は家から持ってきた材料を使った作品、継続して取り組む作品が多かったのですが、秋学期は山の学校にある材料を時間内にうまく組み合わせた作品が多いです。また、作ったものを互いに比較・鑑賞する場面、(作品に対する)一言をきっかけに話が展開していく場面が春学期と比べて多くなりました。形のあるものを作って終わりではなく、作ったものをどのように楽しむかについても目を向けているように感じます。
 すでに完成されたものやサービスを享受し、楽しむことが日常生活で容易になった分、「つくる」の中では考えたり悩んだりしながら形にすることも楽しめるように見守っていきたいと思います。

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