「山びこ通信」2017年度秋学期号より下記の記事を転載致します。

『つくる』3年・4〜6年

担当 福西 亮馬

 毎回、最初に方向づけをして、あとは自由にできるように心がけています。そのために、テーマをできるだけシンプルにして、その分、自分で応用できる余裕を持たせています。この稿を書いている時点では、3年生はお祭りの屋台(自由工作からのアイデア)を、4~6年生は紙飛行機を中心にしました。
 作りたいものを事前に調査しても、当日には思いがけない要求が飛び出します。クラスの主体は生徒たちにあるので、その要求が講師の予想をこえることはむしろよろこびです。たとえばこんな場合があります。まず、準備した素材に「スキ」が生じます。もちろん、わざとではありません。私は「ごめん、その材料は今ないんだ……」とあやまります。すると、生徒たちは「じゃあ、分かった! こうしよう!」と、むしろはつらつと何か別のものを発見します。あとはそれがどうなっていくかを見守ります。最終的に、「こんなふうになったよ!」という声がクラスに響くことが、一番うれしいです。このような、「ある」ものから「ない」ものを作る出来事が、クラスで一人ずつに最低一回は生じています。
 楽しいものが最初からあるのではなくて、どうやったら楽しくなっていくのか。その実感を得るために、支えすぎず、離れすぎず、講師がほどほどによい黒子になることを今後も心がけたいと思います。

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