「山びこ通信」2017年度冬学期号より下記の記事を転載致します。

『将棋道場』

担当 中谷 勇哉

 「9マス将棋」という、本将棋(9×9)を3×3マスにしたゲームが最近発売され、話題になっています。将棋道場で少しやってみたところ(ほとんどの子が知っていましたが)、これは非常に将棋の上達に役立つゲームではないかと思いました。
9マスとなると、一見単純でつまらないように思いますが、実際は、駒の初期配置(40通り提案されています)を入れ替えることによって、成りや詰み、千日手など、基本的なルールに関する部分はもちろん、手筋や必至などの発展的な技術を駆使する場面も出てきます。
また、大局的な思考を身につけるのにも有効だと思います。初心者はどうしても局所的に局面を把握してしまうことが多く(角の利きに気づかなかったり、自陣を全く見ずに攻め続けたり)、それが原因で負け続け、将棋がいやになってしまうことが起こりえます。9マス将棋であれば、9マスしかないわけですから、いやが応でも攻撃と守備の両方を考えざるを得ません。また、動かせる駒の自由度が少ないため、「自分がこう指したら相手はこう指してくる(指さざるを得ない)から、そこでこう指そう」という、いわゆる「3手の読み」を身につけるきっかけにもなると期待できます。
「ルールがあやふや」という方でも気軽に短時間で楽しめるものですので、これをお読みになられている保護者の方も、お子さんの成長(上達)確認も兼ねて一緒に遊んでみてはいかがでしょうか。

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