『かいが』A・B クラス便り(2016年11月)

「山びこ通信」2016年度秋学期号より下記の記事を転載致します。

『かいが』A・B

担当 梁川 健哲

クラスではどの生徒にも、心のままにのびのびと制作をしてもらうことを基本としています。一人ひとりにとっての「今(大事なもの)」と、「流れ」があることを強く感じるからです。ここ数年は、各自の決めた課題を主軸とし、時々様子を見てヒントを出したり、マンネリしてきた頃に、こちらから別の課題への挑戦を提案したりするようにしています。
みんな、誰にもとやかく言われずに、内から湧いてくるものを外へ解き放ちたいのです。それをし尽くすのを静かに見守っていると、自然と喉が渇くようにして、或は行き詰まるようにして、また何かを「吸収」する力や意欲が湧いてくる様子が見て取れます。そのタイミングを見逃すことのないよう、今学期も注意を払っていきたいです。

[Aクラス]
自作の歴史小説『追人活話』を一年越しで書き続けている4年生、「おばけくん」という題で新作漫画を書き始めた3年生、恐竜画、漫画ときて、最近は工作も気に入っている2年生、いつも二人で示し合わせながら制作を楽しんでいる1年生二人。五人の中にあるキーワードを結びつけてみると、「絵巻」が浮かんできました。提案すると、みんな乗ってくれました。是非、色々なパターンで沢山作ってみて欲しいと思います。
山びこ通信’16秋(web版)

[Bクラス]
実験精神あふれる1〜5年生の生徒たちが、秋も色々なことを試しています。様々な材料によるスタンプを取り入れたり、ローラーを使ってグラデーションをつくったり、絵の具を使って色彩と変化を楽しんでいます。外に出て、空に浮かぶ雲や風にゆれる木の枝をスケッチしたり、空想を描き留めたりすることもあります。3年生のAちゃんは、どのように進めていこうか考えながら、全紙サイズの大画面にじっくり向き合っている所です。
山びこ通信’16秋(web版)