「山びこ通信」2016年度春学期号より下記の記事を転載致します。

『しぜん』(B3 )

担当 森山 純

山びこ通信’16春(完成)B5
このクラスは1年生4人。みんな毎回外に出たくてウズウズしているようです。去年までのしぜんクラスのはなしを聞いているからか、「秘密基地をつくりたい!」という声を聞きます。私が、「よし、じゃあ探検して良い場所を見つけようか」と言って出かけると、いつの間にか秘密基地のことは忘れ、落ち葉や花びらを拾いながら森の中をかけまわります。サワガニやカエル類を見つけて虫かごに入れ(写真1)、その生き物がいたところを参考にしながら生息環境を作り上げます(写真2)。最初は水を入れただけだったので、「それだけで大丈夫?」と声をかけると、「やっぱり砂は入れた方が良いね」「隠れ家の石があった方が良いかな」と、5分後には虫かごの中に最適な環境を作ってしまいました(写真3)。1年生とは言え、彼らの観察力は目を見張るものがあります。また、幼稚園生時代にも何回も森の中で遊んでいたようで、「ここで○○をつくったんだよ!」「ここには××があったんだ」など、私に色々と教えてくれます。
森に入った後に「やっぱ帰りたい」「賛成」と言い出すこともあるのですが、私が「じゃあ多数決をとろう。帰りたい人?」と聞くと、なんと誰も手を挙げない。「え、じゃあもっと先に進みたい人?」と聞くと、全員勢いよく手を挙げる。なかなか気まぐれなメンバーですが、ひとりひとり異なる独特の感性をもっていて、4人でちょうど良くまとまっています。そして、毎回何かしらを持って帰り、観察会が始まります。じっくり観察して図鑑で調べる子、花びらやその他の植物を組みわせて色とりどりな作品をつくる子(写真4・5)。各々が、各々の感性にしたがって行動しています。彼らはまだ小学校に入学したばかり。私はしばらく彼らの行動を微笑ましく見守りながら、心身の成長を助けていければと思っています。

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