中学数学B(2016/6/9)

福西です。

Ywa君がお休みでした。

Yta君とSちゃんは、返ってきた試験問題の見直しをしました。

Yta君は、等式変形のところがだいぶ板についていました。試験でも、それを一番手ごたえのあった箇所に挙げていました。「連続する三つの偶数の和が6の倍数であることを示せ」といった問題もできていました。さらに自信をつけるために、そのあたりの補充問題をしました。

その後、連立方程式の練習をしました。式を定数倍する時、右辺を倍することを忘れる癖が見られたので、それを指摘しました。

 

Sちゃんの試験を見せてもらいました。あちこちで好意的な部分点をもらっており、よく食らいついていることが分かりました。

逆に、部分点であることが悔しかったのは、先々週に見た箇所でした。そこがまだ練習問題の塗りの少なさから、消化できていなかったことが見て取れました。

でも、そのような不足を認識するためにあるのがテストなので、「これで目処が立った」という、結果に対する前向きな姿勢こそ応援したいと思います。

Sちゃんは他に、理科の試験問題も持ってきていました。そこから、カロリー(比熱)や融解熱の計算について質問してくれました。

まず、1calの定義です。

1calは、「1gの水が1℃上昇するために必要な熱量」のことです。

次に、比熱の定義です。

「その物体1gが1℃上昇するために必要な熱量」です。

水以外では、比熱の情報を探す必要があります。また水の場合は、暗にその情報が隠れています。水の比熱は1(cal/g)です。

これにより、最大「三つ」の情報を集めないといけないだという方針が立ちます。

1)まず、物体は水? それとも水以外?

水なら比熱は1、水以外なら、問題文から「比熱」の情報を探す。

2)その物体の質量は?(何g?)

3)何℃から何℃まで上がるの?

この3つの情報を、ただ「掛け合わせる」だけです。

(本当は、いろいろと細かい条件に留意する必要があるのですが、それは中学生の範囲なので無視しています)

たとえば、

「水が100gを、20℃から60℃に上げるために必要な熱量は?」

という問題では、

1×100×40=4000cal

「ナフタリン(比熱0.419cal/g)10gを、80℃から100℃に上げるために必要な熱量は?」

という問題では、

0.419×10×20=83.8cal

となります。

融解熱についても、これとほぼ同じ作業をします。(「比熱」のところが「融解熱」に変わるだけです)

このように、中学理科の計算は、慣れれば「明快」です。圧力にしても、浮力にしても、式に「慣れる」だけです。まずは突破口を一つ、「なーんだ」と言えるものをSちゃんには見つけてほしいと思います。