福西です。

前回には「八歳童、孔子問答の事」(宇治拾遺物語)を読んで、「質問が大事」という下りでした。今回はそれに続いて、「孔子珠を穿つ」という故事成語を紹介しました。

『祖庭事苑』という禅僧の言葉を集めたものに載っているそうですが、原文を確かめられなかったので、以下は『中国からきたよくわかることわざ事典』(村松一弥編、小学館)によっています。

孔子がある問題を考えていました。「九つも折れ曲がっているような穴の開いた珠に、糸を通す」という問題です。孔子は考えが煮詰まって、散歩に出かけます。そしてぶつぶつ言っていると、桑畑にいた女性から声をかけられます。「先生、ひそかにお考えなさい」と。

ひそかというのは、「密か」で、もしかしたら「お静かに」という意味だったのかもしれません。ただ、その女性の何気ない一言で、孔子はひらめきます。

「ひそか、密、みつ、蜜、蜂蜜!」

と。

そして、糸を蟻にくくり付け、蜂蜜を珠に塗ることで、見事その問題を解決しました。

考え続けている人には、平凡な言葉でもヒントにできるという話でした。

 

うがつにちなんで、以下のことわざも一緒に紹介しました。

雨だれ石をうがつ (漢書)

一念岩をもとおす (史記)

一をもって之をつらぬく (論語)

最後がまた孔子の言葉です。「自分の生涯はただ一つ、『之』を貫いてきた」という孔子。「之とは何ですか?」という弟子に、孔子は何と答えたでしょう? というように、最初はクイズにしようかと思っていたのですが、どたんばで私自身でも咀嚼していないことに思い至り、音読のみの紹介にとどめました。いずれまた話せる機会があればいいなと思います。

 

前回作ってくれた俳句を返却しました。一人一人の句を称揚した後、再び園庭に出て俳句作りをしました。

森の中まで足を運ぶ予定でしたが、途中猫に出会って、そちらに生徒たちは集まっていました。

 

ねこがねえ ねこじゃらしで あそぼうね Yu

ねこにはね つめがあってね あぶないね~ Rin

春の森 みんながきになる 子ねこさん Tomoya

 

来週は推理クイズをしようと思います。

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