かず2~3年B(2016/4/27)

福西です。

この日は、先週した「石取りゲーム」の続きをしました。

3年生のT君が、以下のように条件を変えても、必ず勝てるようになりました。

・石の数を、21個→50個、100個に増やした場合

・石の取り方を、1~3個→1~2個、1~4個、1~10個にした場合。

たとえば「石の数を100個で、取り方を1~3個にした場合は、先手後手どちらが必勝か?」

という問には、

「先手」

が答になります。

なぜなら、次のように分析できるからです。

1)最終的に、1個にして手番を渡せば勝ち。

2)そのためには、前のターンで、5個(1+4個)にして手番を渡せばよい。

というのも、

相手が1個取ればこちらは3個、2個取れば2個、3個取れば1個取る

ことで、次に1)を実現できるから。

3)ということは、2)を実現するためには、前のターンで、9個にして手番を渡せばよい。

4)9の前は13、13の前は17・・・と、逆順に考えていく。

5)スタートが100個の場合、その間に4個が何回出てくるかを考える。

4×24=96

96+1=97

97個にして手番を渡せばよい。(あとは4個ずつ減らしていけばよい)。

6)結論:先手として3個取っておけば、必勝となる。

 

上のように筋道を立てて考える必要があるため、必勝パターンがあることはわかっても、それが先手か後手かと答えるのは、なかなか難しい問題です。

2年生は1)~3)ないし4)のところまで、3年生は6)までたどりつきました。

 

最初を何個からスタートさせればいいかは、それぞれの理解にはまだ薄い濃いがありました。

一方、途中の相手と自分の取る数の合計を、常に4個に調整することは、共通理解として掴めていました。

一番先に分かったT君には、2年生たちも勝てるように、必勝法を説明してもらいました。ただし、5)と6)のところの説明が難しいようでした。

そこで、2年生のY君は、T君のサポートのもとで、次のようにしていました。

1)1回目は、私(先生)に勝たせておく。そのとき、私が先手か後手か、最初に私が何個とったかを覚えておく。

2)2回戦目で、私と同じ仕方でスタートする。あとは合計4個ずつとっていけばよい。

つまり、必勝パターンがあるのなら、それを相手に実演してもらってから真似る、という方策をとっていました。

 

2年生のK君とY君には、以下の計算を実際にしてもらいました。

1

1+4

1+4+4

1+4+4+4

どこまで続くかな? と思っていたら、むしろ石取りゲーム自体よりもそちらの方が面白くなったらしく、「ぼく、200まで行ったよ!」と、えんえんと計算していました。

1

5

9

13

17

21

25

29

33

37

41

45

・・・

さて、200付近の数はいくらでしょうか?

190いくらか、あるいは200いくらかということは分かります。

つまり、1の位の数さえ分かれば、答えられることになります。

そこで、100を超えたあたりから、1の位に注目してもらいました。

「5、9、3、7、1、5、9、3、7、1…あ!」

となって、以後の計算を非常に楽にすすめていました。