「山びこ通信」2015年度冬学期号より下記の記事を転載致します。

『イタリア語講読』 

担当 柱本 元彦

 『カルヴィーノによるアリオストの狂えるオルランド』を読んでいます。カルヴィーノの解説をはさみながら最初の内はアリオストの文章も飛ばすところなく続いています。序文にあるのは『狂えるオルランド』第一歌の五分の一ほどですが、これだけでも全体の雰囲気はおよそ掴めるでしょう。この序文の最終節は、アリオストの詩法、オッターヴァの解説で締めくくられることになります。とりあえずはここまでにして、春学期からはもう少し易しいテクストに変更する予定です。イタリア語講読は五年ほど前、まるで勉強会のように二人ではじめたわけですが、その相棒広川先生の都合が悪くなり、とうとう離脱されることになりました。広川先生のイタリア語能力はすでに講師を凌ぐものがあり、わたしも長年イタリア語を教えていますが、これほど勉強になった授業はありませんでした。なかでも一年かけて精読したダンテの『新生』は生涯記憶に残ることでしょう。ラテン語を学習する必要性を改めて認識することにもなりました。そのうちにそのうちにと言ってこれを先延ばしにしているのはわたしの怠慢以外の何ものでもありませんが、本当にそのうちに広川先生のラテン語授業に参加したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。何だか内輪の報告になりましが、講師を含めて現在二名のイタリア語講読、春学期から受講生を増やしたいと思います(思うだけでは話になりませんが実は今まで本気で思いはしませんでした)。

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