『ことば』(4〜6年)、山の学校ゼミ『倫理』・『調査研究』クラス便り(2016年2月)

「山びこ通信」2015年度冬学期号より下記の記事を転載致します。

『ことば』(4〜6年)、山の学校ゼミ『倫理』・『調査研究』

担当 浅野 直樹

 聞き、話し、読み、書くという活動を総合的に実践しています。
 ことば4年クラスの冒頭で行っている、ことばに関するちょっとした問題のプリントをするときでも、この4つの活動をしています。プリントに書かれた指示を読み、それに対して書くというのが基本です。よくわからなければ私に話しかけて質問をして、その返答を聞いて考えることになります。少人数のクラスであるため、自然とそのように気軽に質問をする空気になります。
 作文を書いてもらうときも同様で、まずは普通に書いてもらってから、声に出して読んでもらい、その後に質疑応答をします。ある生徒が釣りの話を書いていて、私は釣りに疎いのでよくわからなかった部分を素朴に質問したところ、ホワイトボードに図をかきながら非常に詳細な説明をしてくれたことがよく印象に残っています。
 山の学校ゼミクラスでは、主に「倫理」のほうで聞いて読むというインプットを、「調査研究」のほうで話して書くというアウトプットのほうをしています。大学のレポートなども含めて、受講生はアウトプットをする機会がたくさんあり、しかも伝えたい内容も豊富なのですが、うまく伝えられなくてもどかしいと感じることも多いようです。そういうときは「倫理」で取り上げるような代表的な議論をインプットして、そこにつなげるようにすると伝わりやすくなります。
 聞き、話し、読み、書くという活動がそれぞれ有機的に刺激し合うことを期待してます。