『高校英語』(3年)『英語文法』『中学英語』(2〜3年)『高校英語』(1年) 『中学英語』(クラス便り2015年11月)

山びこ通信2015年度秋学期号より下記の記事を転載致します。

『高校英語』(3年)『英語文法』『中学英語』(2〜3年)『高校英語』(1年) 『中学英語』

担当 浅野直樹

 前号ではひと通りの文法を習得したらあとは語彙を増やすことだと書きました。それと並行して、音読をすることにより英語のリズムを体得することについて今号では書きます。
 中学、高校と真面目に英語を学習すればひと通りの文法は理解でき、辞書と時間さえあれば英文を読むことができる段階に達します。語彙が増えれば辞書はあまり使わずにすむとして、どうすれば時間をあまりかけずに読めるようになるのでしょうか。その答えは英語を英語のリズムで前から把握できるようになることです。
 次のような例文を見てください。

  A huge aquarium has also been built next to the bay to educate people about the importance of taking better care of the oceans.

 この文を一読して把握できるか、それとも何度も行きつ戻りつしてようやく把握できるかが、英語を短時間で楽に読めるかどうかの分かれ目です。どのようにして一読するだけで意味を把握しているのかを再現します。
 まず、適切な箇所で区切ります。先の例文では次のようになります。

  A huge aquarium / has also been built / next to the bay / to educate people / about the importance / of taking better care / of the oceans.

 そしてその区切りごとに前からそのまま意味を把握します。きれいな日本語にならなくてもよいです。というよりもむしろ日本語にせず、概念を頭の中でイメージします。ここではみなさまにお伝えするという便宜上、あえて日本語にします。

  大きな水族館が/また建てられた/その湾の隣に/人々を教育するために/重要性について/よりよい世話をすることの/その海について

 このようにできるようになるためには音読をすることをおすすめします。音読をすると、行きつ戻りつすることができないので、このように前から一度で意味を把握することが強制されるからです。できればすでに読んだことがあって内容を知っている英文を何度も音読すると効果的です。
 これができるようになると英語を読むのが苦痛でなくなります。日本語を介さずそのまま意味が頭の中に入ってくる感触です。それをぜひみなさまにも体験してもらいたいです。