「山びこ通信(2015年度春学期号)」より、下記の記事を転載致します。

『つくる』(5〜6年)          担当 福西 亮馬

yamabiko2015_spring-4_2このクラスには4人の生徒が参加してくれています。初回は顔合わせでは、紙パイプを巻く『ひねもすキット』で、ブリッジを作りました。その強度を課題にしたところ、彼らは時間の許す限りぎりぎりまで工夫を凝らしてくれました。そうしてできあがった橋の上に、おもちゃのリモコンカーを通過させる実験を繰り返しました。生徒たちは、ひとしおの達成感と一緒に、それまで以上の結束を得たようでした。

2回目と3回目では、音を課題にした電子工作をしました。最初は導線電話を作り、次にインターホンを作りました。片方のスピーカーを口に、もう片方のそれを耳にあてがいます。「アー、アー、アー!」「聞こえますか?」──しばらくの沈黙。その空しい無音状態で、地声に何度だまされたことでしょうか。電源、配線、接触を点検してから、再度スイッチを入れてトライします。「あ!」と喜色を浮かべたのも束の間、「ああ~」とまた落胆に変わる、雑音による手ごたえ。繰り返す空耳。そして、ようやくスピーカーがはっきりとした音量で話し始めました。思わず「やったー!」となりました。もちろん1回で成功すればスマートな出来事だったのには違いないのですが、それまでの無音も雑音もひっくるめて、ドキドキした経験でした。

「次は一緒に何を作ろうかな?」と、私もそれを考えることがいつも楽しみです。

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