『かず』(4〜6年A) 『中学・高校数学』 A 『高校数学』(クラス便り2015年6月)

「山びこ通信(2015年度春学期号)」より、下記の記事を転載致します。

『かず』(4〜6年A) 『中学・高校数学』A 『高校数学』

担当 浅野 直樹

 この春学期から数学のクラスで就職試験に備えた内容も始めました。そこで今回は数学がどのように役立つかという話をします。
 確率(場合の数)、1次方程式・不等式、関数などを仕事や生活の場面で使うことがあります。卑近な例を出すと、夏期講習の計画を立てるときには確率(場合の数)の考え方を使ってパズルを解くようにしています。その年の曜日配列、出講可能な講師とその担当科目が所与の条件で、そこから2クラスにするのか3クラスにするのか、どのような科目編成にするのかの可能性を全て洗い出し、最適なものを選ぶという作業です。もう一つ生活に密着した例を出すと、携帯電話などのプランを決めるときには、1次方程式・不等式を立てて関数だとみなして視覚化し、計算で最適なプランを割り出すということを私はしています。もちろんサービスを提供する会社のほうでそうした情報は提供してくれますが、自分で計算をするとその数値を身体感覚に落とし込むことができます。
 民間企業の就職試験で用いられるSPIや公務員試験などでは、こうした生活に密着した問題が出題される傾向にあります。これらの問題は中学や高校で習った数学で解くのが基本となります。それと同時に、要領よくパズル的な処理をするということも求められます。
 かずクラスではまさにそのようなパズル的な処理をいろいろな題材で練習していると言えます。問題設定をしっかりと理解する、数字を間違いなく扱う、迷路などで理詰めにより一つの正しい道を見出す、考えられる可能性を網羅してありそうなものを選ぶ(あり得なさそうなものを除外する)といった作業です。