福西です。いつものように百人一首の暗唱をした後、絵本を読みました。

風そよぐ ならの小川の ゆうぐれは

みそぎぞ夏の しるしなりける

藤原家隆

覚えられたあとで、1人ずつ先生役を回しました。5人いるので、いつもよりたくさん復唱できました。

Hちゃんが百人一首の本を持ってきていました。百人一首には夏の歌が少ないことを示唆すると、さっそくその本で調べていました。

「他に夏の歌は?」と言うと、さっそくSちゃんとA君が、「春すぎて!」と持統天皇の歌を挙げてくれていました。

M君にとっては昨年度のおさらいでもあり、この歌を得意だと言っていました。

 

絵本は、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』(遠山繁年/絵、偕成社)を読みました。

9784039636706

短編ですが、朗読するとわりと長い話なので、たっぷり目に時間を取りました。

「犍陀多」(かんだた)のお話です。

自分だけ助かろうとして、結局元の木阿弥になってしまう人間の業の深さを、生徒たちは改まって聞いてくれていました。

芥川龍之介らしく、「闇」という言葉が何度か強調されていました。

絵本の絵がまたシュールで恐ろしげでした。

血の池に顔だけ出して嘆息する犍陀多のぎょろりとした目。

闇に浮かび上がる罪人たちの骨ばった皮や歯の白さ。

絵本は巧みにそれらを描き出しており、同じ白を使っているはずの極楽や蜘蛛の糸の白さと対比されて、印象的でした。

そう言えば天橋立にも地獄絵図がありますね。

生徒たちは、時に「はやく、ページめくって!」と催促し、時に「しーん」となっていました。

 

本文の最後の方に「あさましい」という言葉が出てきて、「『あさましい』って何?」という質問がありました。

Hちゃんが「辞書で調べたらいいんや」と言うので、さっそく辞書を持ち出して調べました。

「情けない」という意味が最初に見つかりました。

 

ちょうど蜘蛛が糸を張る季節だったので、それも同時に話題になりました。

休み時間に、A君が「蜘蛛があじさいのところで糸を垂らしていたよ」と教えてくれました。

 

 

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