ことば2~3年(水曜日クラス)(2015/5/27)

福西です。

前回に引き続き、頼山陽の『川中島』の暗唱をしています。

最初に、いつもとはちがって、「詩吟」の実際の音源を聞いてもらいました。

「これって、本当は長かったんやなあ」

という、素朴な意見が聞かれました。

一方、我々は節をつけて読む必要はないので、覚えたところをアウトプットしてもらいました。声はこれまでで一番大きく出ていました。

「遺恨なり、十年一剣を磨き、

流星光底、長蛇を逸す」

この長蛇とは、武田信玄のことです。そして一剣を磨いていたのは、上杉謙信です。

川中島の戦いで、謙信が信玄をもう少しというところまで追いつめ、討ちもらした悔しさに共感して、頼山陽はこの詩を作りました。

(ちなみに二人の一騎打ちは後代の創作とされています)。

ところで以下の合戦を、「戦国時代の三大夜戦」と指折って命名したのも、頼山陽とのことです。

・「桶狭間の戦い」(織田信長 vs 今川義元)

・「厳島の戦い」(毛利元就 vs 陶晴賢)

・「河越夜戦」(北条氏康 vs 扇谷・山内上杉)

残念ながら、我らが川中島の戦いはその中には含まれていません。

ただ「河を渡る」という点で、同じく彷彿とさせるものがあります。

上杉軍が河を渡り、武田軍本隊への接近を容易にしたのは、霧が濃かったからです。そのイメージを持って欲しくて、あとで『天と地と』という映画のワンシーンを見てもらいました。

私はどちらかと言うと信玄びいきなのですが、生徒たちは、「この人の甲冑、かっこいい!」と、多くが謙信びいきでした(^^)。

 

次に「推理クイズ」をしました。

ふたりは、同じ時間に、同じ場所で、同じお母さんから生まれたのに、ふたごではありません。
それはなぜでしょう?

「はい」か「いいえ」で答えられる質問を出し合ってもらいました。

T君の「六つ子でも同じ問題ですか?」という質問が鋭く、「はい!」と言いました。

かれこれ10分ぐらいで答が出ました。

 

残りの時間は漢字を書いてもらいました。最近よく、学校で習った漢字を「今日、これを習った」と報告してくれます。この日は、書き順でクイズを作るのがプチブームになっていました。