ことば2~3年B(2015/5/20)

福西です。
最初、Ryotaro君とTasuku君が持っていた本を紹介しました。Ryotaro君のは『日本の歴史』シリーズの学習漫画で、源平合戦のところでした。Tasuku君のは『竜巻サバイバル』という本で、水上竜巻は普通の竜巻とは違うことを教えてくれました。

暗唱は、先週から頼山陽の『川中島』をしています。ちょうど源平の話があったので、戦の話と合わせて、そのおさらいをしました。

Ryotaro君がお家でも練習してきた様子で、率先と成果を披露してくれました。うろ覚えのところを詰めて、最後は「全部合格」でした。続いてMasato君もほとんど合格でした。他の生徒も半分ぐらいまで覚えられました。冒頭の「鞭音粛々、夜、河を渡る」は、みんな揃ってかっこよく言えていました。

 

その後で、『推理クイズ』を2問しました。

ジョンは一週間、入院していた。病気でも、けがでも、検査のためでもない。そして退院するときには自分の足で家に帰ることはできなかった。それはなぜ?

「病気でしたか?」「いいえ」、「けがをしていましたか?」「いいえ」など、問題文を確認する質問から始まって、「ジョンは大人ですか」「いいえ」、「おじいさんですか?」「いいえ」、「子供ですか?」「はい」ときた時、Tasuku君がズバリ、鍵となる質問をしました。

「赤ちゃんですか?」
「はい!」

「ああ、なるほど~」とみんな。

あっさり解かれてしまったので、もう1問しました。

ともだちの家にあそびにいったとき、その家の庭に、
「きれいなビーだま」…二こ
「なまのニンジン」…一本
「プラスチックのバケツ」…一こ
「おとうさんのえりまき」…一本
が落ちていた。だれかが、わざとそこにおいたわけではないが、そこに落ちているのにはちゃんとした原因がある。それはどういうわけ?

Ryohei君が、季節の質問をして、ズバリ正解を導いていました。

 

推理クイズが思っていた以上に早く終わってしまったので、「読んで!」というリクエストのあった絵本を、この日は2冊、読みました。

1冊目は、『巨人(ジャイアント)にきをつけろ!』(エリック・カール作、もりひさし訳、偕成社)です。
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以前「ノミのピコ」をした時に、Tasuku君とMasato君が巨人に興味を持っていたので、これを持ってきていました。

少しだけ仕掛け絵本になっています。

お母さんに「気を付けていってくるのよ」と送り出されて、遊びに出かけた子供二人。巨人の待ち伏せにあって、巨人の家にとじこめられてしまいます。二人は、巨人の晩御飯にされる前に、あちこち逃げ道(絵本にめくれる部分があります)を探すのですが、結局逃げ切れずに、巨人の口の中へ・・・。

と思いきや、食べられたはずが、目の前にあるのは、家の玄関。どうして巨人の口が家の前に通じていたのか、不思議な感じのする絵本でした。何度も前と後を裏返しているうちに、「家の前で眠ってしまい、夢から覚めたら家の前だった」とする説、「今でも巨人の口の中にいる」という説、「自分たちが死んだことに気づいていない」という説などが飛び出しました。

 

2冊目は、おどろおどろしい絵で、インパクトがあったようです。『鬼のかいぎ』(立松和平/文、よしながこうたく/絵 、新樹社)という本です。

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先週『みどりのしっぽのねずみ』を読んだ時もそうでしたが、「怖い話」「不気味な話」に、今の時期、感情移入してよく聞いてくれるようです。

Tasuku君が百鬼のことをよく知っていて、鬼と幽霊と妖怪の違いや、百鬼夜行のことなど、色々と興味を示していました。また、Masato君とRyotaro君は、百鬼のメッセージを聞かない人間の仕業に「ばかやなあ!」と義憤を表明していました。Ryohei君はいつも私の読みに、合いの手を入れてくれていました。お話好きだなと思いました。