ことば2~3年A(0428)

福西です。
この日は、みんなが揃う間、紙芝居の『だんごひょいひょい』(水谷章三/脚本、宮本忠夫/画、童心社)を読みました。そのあとで絵本の『フレデリック』(レオ・レオニ/作、谷川俊太郎/訳、冨山房)を読みました。

『だんごひょいひょい』はコミカルな面白いお話です。途中で、鴨川の「亀の橋」のような場所が出てきます。

『フレデリック』やレオ・レオニの作品は、お家にもあるようで、みんなもよく知っていました。中には「学芸会で『スイミー』をやった」という生徒もいました。うしろをむいていたねずみが、最後にはみんなから「きみって詩人じゃないか!」と言われて照れるあたりが、いつ読んでも印象的です。

 

前々回、「和歌はないの?」とSちゃんが言っていたので、覚えるのを楽しみにしてくれているのを知り、今日は一つ用意してきました。(先週は「いにしえの」をしました)

花のいろは うつりにけりな いたずらに わがみよにふる ながめせしまに

小野小町

「その歌、知ってる!」という生徒ばかりで、暗唱もすっすとできました。「小野小町って、すごい美人なんやで」と、そちらの名声もご多分にもれずでした。そこで、深草の少将の百夜通いのお話を紹介しました。

Sちゃんがそれまでのおさらいを一人で「通し」でしてくれました。お家でもしているようで、それを自信にしてくれているのが、いいなと思いました。

そのあと、みんなに俳句を作ってもらおうとしたのですが、この日は筆の勢いがあまりふるいませんでした。

それで、たまたまA君がきれいなトカゲをつかまえてきていたので、それを題材にしてもらおうと、浜田広介の『5ひきのやもり』を朗読しました。

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(A君のとかげの俳句。そう言えば前回の作文でも『トカゲ』のことを書いてくれていました)

しっぽがほとんど切れかかっていたとかげがいて、そのしっぽを取ってあげたとのことでした。

無理やりでもあったので、血が出たのがかわいそうだったということでした。A君の心の中でも、悲喜こもごもな思いがそこにあったのだろうなと察します。