ことば1~2年A(0210)

福西です。

この日は、E君が教室に入って来るなり、「せりなずな・・・!」と、自身あり気に七草の歌を暗唱してくれました。

そして先週のおさらいをした後に、新しい一首を暗唱しました。

かくとだに えやはいぶきの さしも

さしもしらじな もゆるおもひを

──藤原実方

さしも草が、よもぎのことなので、季節は夏なのですが(^^;)、歌の覚えやすさから採ってきました。

上の句で「さしも」と言って、下の句でも「さしも」とまた繰り返しているのが特徴です。そのおかげで、かるたではすぐに得意になれる歌です。

Rちゃんが、お家でかるたをしていた頃から、すでにこの歌が好きでした。

「51番目の歌なんだよ」

と、私の知らないことも教えてくれました(^^)。ぜひ馴染みを深めていってください。

その後、俳句を二つ紹介しました。

雪のあさ 二の字二の字の げたのあと   ──田捨女(でんすてじょ)

 

たけうまや うれしさみゆる たかあるき   ──龍雨(りゅうう)

「二の字二の字」にピンときたE君が、「あ、それって、すごく分かる!」と、前に出てきてイメージを絵にしてくれていました。

さて、今日は、本読みをお休みして、かわりに幼稚園のお庭に出ました。

上の俳句は、かねてよりの伏線だったわけですが、

「竹馬」をしました。

20分ほどで、節を一番下に合せれば、全員乗れるようになっていました。

(そう言えば、Sちゃんがサンタさんに「竹馬をもらった」と言っていたのを思い出しました)
「たけうまや!」
「うれしさみゆる!」
「たかあるき!」

と、乗りこなしていく嬉しさとともに、嬉々としながら、先の俳句を声に出してくれていました。A君は黙々と、177歩まで数え歩いていました。

17:20頃に見えた夕日が、とても赤々としていました。それを見納めて戻ってきて、Sちゃんが「一つできた」と言い、M君とA君も、しっかりとその情景を俳句にしたためていました。

経験からにじみ出てくる、表現。それを理想と思い描きながら、なかなか実現できなかったので、今日はこんな風にしてみました。