中学数学A(2015/01/21)(その1)

福西です。

1月に入ってから、1年生のY君は空間図形の復習を、2年生のRちゃんは合同の証明をしています。(以前は一次方程式、また連立方程式をしていました)。いつものようにこの日も淡々と取り組みました。

Y君からは、「ねじれの位置」についての質問がありました。

ねじれの位置とは、二本の直線について、

1)「交わらないこと」

2)「平行でないこと」

この二つの条件を満たす関係のことです。

それをY君は、地下鉄と地上の電車が「すれ違う」様子にたとえて、自分で納得していました。(あと縦方向にはエレベーターなどの比喩も加えました)

*なお、直方体では自然と2)の条件で生き残るのが「垂直」に限られてしまいますが、そこは注意が要ります。平行でないという条件は、360度のうち、平行になる瞬間の角度を除いたすべてです。それなので、たとえば三角柱の斜辺でも考えられることを補足しておきます。

Y君はまた、「同じ平面上にある直線は、みんなねじれの位置ではない!」という気づき方もしていました。

それで、問題を解くときには、目で見つけるというやり方を改め、上の二つの条件を段階的に絞っていく方法を取っていました。つまり、

1)「交わる線を消す」→2)「平行な線を消す」→「最後に残った線がねじれの位置」

というようにです。その際、Y君の編み出した

「同じ平面上にある直線を消す」

がかなり強力な道具立てで、「1)+2)の大半」がこの網にかかります。それでいいと思います。自信にしてください。

また、点、線、面といった次元の異なる図形を組み合わせた、「この線に垂直な面はどれか」「この面に平行な線はどれか」といった質問にも慣れようと頑張っていました。その時にポイントとなる、同一直線上、同一平面上という認識が得意技になってきたようです。

 

Rちゃんは、以前、錯角や対頂角の計算問題が得意でした。その余勢を駆って、今学校でしている三角形の合同問題も好きな様子でした。そこで、1問1問、少しずつ変化を付けて、基礎問題を積み上げて行ってもらいました。いろいろな球を想定しながらの素振り。その調子で頑張ってほしいと思います。また、平行四辺形の定義と性質の違いも、きちんと説明できていました。