『ロボット工作』クラス便り(2014年11月)

「山びこ通信(2014年度秋学期号)」より、下記の記事を転載致します。

『ロボット工作』

担当 福西 亮馬

前学期から引き続き、3年生はレスキュー・クローラーを無線モジュールで動かすことを、1年生はミュウロボで工作しています。どちらも本体は、3つのモーター(足回りの左右に2つ、アームに1つ)を駆動するロボット・カーです。

 1年生は足回りが十分に実験できたので、今度はアームの仕様を決めました。スタート地点でピンポン玉を掬い取り、ゴールへ運ぶということを考えています。アーム部分に箱や筒を取り付け、自分なりのアイデアを形にしていきました。それが一応できたので、次に有線で動かすリモコン・スイッチを作っています。最近になってはんだごてを使い始めました。

 3年生の方は、途中に故障にみまわられ、ただいまトラブル・シューティング中です。モーターの駆動には1個につき2本の信号線が必要で、今の仕様だと計6本必要になります。あいにく無線モジュールにはそのためのデジタル・ポートが4つしかありません。そこで、使っていないアナログ・ポートが4つあったので、それを2つデジタルに変換して使うことを考えました。しかしこれがなかなかの曲者で、そのままで使おうとしたところ、どうにも受信機の方で故障が頻繁に起こってしまいました。そこで、どうやらモーター用の電源から信号用の電源を(降圧して)取っていたことが原因で、絶縁しなければならなかったのだろうと推測し、フォト・カプラという部品を使ってその点を改良中です。

 ところで今、おもちゃコーナーを見ると、電子部品の組み込まれたものに、i-phone・ipadやandroidのアプリと連動させて、wi-fiで無線操作できる(しかもカメラ付きの!)ロボットが比較的安価に出されています。実はそのおもちゃを買ってくれば、そっくりそのまま、今3年生がしようとしていることが実現できてしまいます(笑)。(設定するだけでした。ただし通信距離が5mほどでやや不満があることも確認しました)。そこでクラスではあえて自作の道をたどっています。それにしてもwi-fi技術。おもちゃにも使われるようになり、隔世の感がありますね。