山の学校ゼミ(経済)補講0806

百木です。

今回は山の学校ゼミ(経済)の補講授業として、中島先生が担当しておられる山の学校ゼミ(社会)との合同授業をおこないました。

山の学校ゼミ(経済)はいつもはIさんとのマンツーマン授業なのですが、今回は合同授業ということで、総勢6名での賑やかな授業になりました。

内容はまず私から話題提供として、「アベノミクスの現状」を最新の統計資料などから確認し、「アベノミクスの問題点はどこにあるのか」についての解説をおこないました。具体的には、アベノミクスの三本の矢(第一の矢:リフレ政策、第二の矢:公共事業、第三の矢:成長戦略)がそれぞれ別の方向をむいているためにこの三つがうまく噛み合ってないのではないか、2年間で通貨供給量を2倍にするという「異次元の量的金融緩和」が金融市場でバブルを生んでいるだけで、消費や投資などの実体経済にお金が回っていないのではないか、などの問題提起をしました。

そのうえで、そもそも経済成長を絶対の目標とする考え方に限界があるのではないか、成長期から成熟期へと突入した日本経済には今後どのような構想が必要なのか、といった論点を経済思想(スミス、マルクス、ケインズなど)の観点から考える方法を提案しました。

議論は大いに盛り上がり、日本経済から国際経済まで、幅広い話題や論点が出ました。2時間の授業があっという間で、皆さんに楽しんでいただけたようです。その後、中島先生も含めてみんなで居酒屋に行き、暑気払いとともに議論の続きを楽しみました。こういったかたちで山の学校ゼミの合同授業を開催するのはとても面白いと思いますし、今後も定期的に続けていけたら良いなと考えています。

山の学校ゼミ(経済)の受講生も引き続き募集しております。現在は火曜日の11時半から開講していますが、もし他の時間でのリクエストがありましたら、現在の受講者の方とも相談のうえで多少時間をずらすこともできるかもしれませんので、ご関心がおありの方はお気軽にお問い合わせください。よろしくお願いします。

 

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