「山びこ通信(2014年春学期号)」より、クラス便りを転載致します。

『論語の素読・勉強会』 担当:山下あや

月に一度、小学生を対象にした勉強会がありますが、今回はそのレポートをしてみたいと思います。5月10日、今年度の最初の勉強会の様子です。8時半からの太郎先生の「論語の素読」のあと、勉強会は始まりました。その日は総勢18名が参加し、そのうち8人がピカピカの1年生でした。初参加の1年生のみんなが9時から11時までの2時間をどう過ごせるのか正直想像もつきません。

さて、あるテーブルのストーリーです。お兄さんお姉さんたちは、もう慣れたもの。何も言わずにも黙々と、自分で持ってきたものに取り組みだしました。

そのテーブルの1年生たち3人はまず、覚えたてのひらがなをていねいに、書いていきました。「あ」から「ん」までをそれぞれになんとか書き終えますが、見てみるとやはり「な」行からはむつかしくて、ぎゅっと小さい字になってしまっています。

「もう少し、…こうやねぇ」と直してあげて、もう一度書くとすごく上手に書けたので、周りのお友だちにも見てもらいました。すると、同じテーブルに座っていた4年生Kくんが、みんなのひらがなを赤鉛筆で添削してあげる、と言います。この勉強会歴は長く、教えてあげることが上手なさすがベテランさんです。

「お兄さんもな、昔は下手やってん。うんうん、『を』って、むつかしいよな。」

お兄さんの手元の赤色を食い入るように見つめ、また一生懸命書き直す1年生たち。

そんな時間が流れました。

* * *

さて。1時間と少し経って、どうしてもそわそわしてきてしまった1年生さんがいました。普段の小学校の授業は45分。やはりしんどいかもしれません。よし、身体を動かしにちょっとお外へ出よう!と、希望者4人でお外に、頭と身体をリフレッシュさせにいきました。

5月の風に思い思い身体を動かしてお部屋に戻り、残りは30分。さっきそわそわし始めてしまったMちゃんと、ひらがなを「あ」から「ん」まで大きな字で書いて終わりにしよう!と決めました。

できあがった字は、一番最初に書いたひらがなよりも大きく、しっかり書けていました。

お兄さんKくんも「おぉ~、いいやんいいやん!」とにっこり褒めてあげていました。

みんなそれぞれが、自分のやりたいことを最後まで黙々としたり、低学年のお友だちに教える喜びを発見したり、寄り道をしながらもひとつだけ何かを達成したり。

スピードも内容も違うけれど、どの取り組みも、いつもキラキラと輝いて見えます。

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