『中学英語』(1年)『高校英語』(1年)(クラス便り2014年6月)

「山びこ通信(2014年春学期号)」より、クラス便りを転載致します。

『中学英語』(1年)『高校英語』(1年)   担当:吉川弘晃

山の学校の講師を始めて2年目になります本年度は高校英語と中学1年英語の2クラスを担当しております。高校英語の方は高校1年生の生徒さんを担当しておりますが、最初の1ヶ月はまずは学校の授業に慣れてもらうことを最優先し、教室では高校の学習の予習や復習を中心に行っております。

高校レベルの英語学習で最も重要になるのが語彙力の強化です。日本の英語教育では中学レベルで扱う単語が約1500語であるのに対して、高校レベルのそれは約3000語です。つまり同じ3年間で高校生は中学生よりも2倍の量の単語を覚えなくてはなりません。当然ながら高校英語では中学では習わなかった新たな英文法も習得する必要があります。

従ってこのクラスでは、語彙力を全身を使って強化することを重視した学習を行うつもりです。高校の単語テストでは満点を目指すだけでなく、暗記する単語はどの前置詞と一緒に使われるか、(動詞であれば)自動詞か他動詞か、(形容詞であれば)対義語は何か、といった点にまで気を配りながら、とにかく自分で声を出して、紙に書いて、時には身体を動かしながら単語暗記を行います。耳で聞くのも暗記の重要なステップなのでリスニング問題なども用意しております。

さて、中学英語についてですが、中学1年生であれば人生で初めて英語に触れる人がほとんどでしょう。このクラスでは英語の綴りと発音の関係に注意した学習を行っています。例えば日本人が苦手な「ア」の音です。appleのaの音は日本語の「あ」というよりは「え」に極めて近い「ア」の音であるのに対して、uncleのuの音は日本語の「あ」に近い音です。前者のaを発音する時には口を思いっきり開けて発音する必要がありますが、日本語の会話ではそこまで口を大きく開けるような音は出てこないので、しっかり練習の機会を作る必要があるというわけです。

従ってこのクラスでは、教科書に登場する単語の1つひとつに注意して、それらの発音やアクセントを生徒さんと一緒に何度も練習します。また教科書に出てくる文章を実際に音読する学習も忘れておりません。中学のうちは意味の切れ目で文を切りながら読む習慣をつけることを大事にしていこうと思います。