7/2 ことば2年生

高木です。

今日の詩は、金子みすゞの「わらい」でした。

   わらい

  それはきれいな薔薇(ばら)いろで、
  芥子(けし)つぶよりかちいさくて、
  こぼれて土に落ちたとき、
  ぱっと花火がはじけるように、
  おおきな花がひらくのよ。

  もしも泪(なみだ)がこぼれるように、
  こんな笑いがこぼれたら、
  どんなに、どんなに、きれいでしょう。

まるで子どもたちの“わらい”のようですね。それは心の底から楽しそうで、ころころと純粋で、花のようにきれいです。「わらい」というタイトルが自然なわらいを誘い、子どもたちはとても楽しそうに詩を朗読し、また筆写してくれました。もちろん「楽しさ」が「ふざけ」になってはいけません。しかし、楽しさのなかで言葉に接した記憶は、あんがい子どもたちの心にのこって、言葉に親しむ土壌になると思います。

 絵本は、以前から読んでいる『魔女たちのあさ』と、新しく『そらとぶテーブル』(作・絵/佐々木マキ)を加えた、2冊を読みました。『魔女たちのあさ』は、子どもたちがいつもリクエストしてくれます。何度も読んでいるので、ページをめくる前に試しに「次はどうだった?」ときいてみると、みんなけっこう覚えてくれています。
 『そらとぶテーブル』のほうは、村上春樹との共著や表紙の絵で有名な佐々木マキさんらしい、独特の世界が展開されていました。印象的で面白い絵本です。子どもたちはその世界に引き込まれ、非常に楽しそうでした。この本も、次回からのリクエスト候補になりそうです。