2014-01-21 英語特講

昨日の取り組みを振り返ります。

受験生のO君は昨年の秋以降ぐんぐん力をつけてきたと感じています。この日は中3で学ぶ文法事項のおさらいを一通り行いました。やり方はいつもこの場で書くとおり、「基本例文の日本語訳→元の英語」の作文です。

かなりの実力がついたことは、質問の内容でわかります。

私は知識の授受はそこそこに、彼には高校に行ってから本当の差が付くこと、今取り組んでいる学習を、高校に入っても継続すべきことを強調しました。

世間は数多の高校の「ランキング」をしたり顔でつけますが、私はどれほどの意味があるのか、疑問です。というのも、どの高校に進学するかという事以上に重要なのは、個々の生徒が自分が信じることの出来る確かな学習法を確立し、それを高校に入ってからも継続していくことだからです。

高校入試の大事さを否定するつもりはありませんが、それをあまりに強調しすぎると、入学したとたんに目標を達成した気になり、とたんにやる気を失う(=周りはみなよくできる人に見えてくる)という悲劇が待ち受けます。

中学入試と異なり、大学入試は恐ろしく基本的なことが出題されるものです。

昨日の英語特講でのひとこまを紹介すると、中2の生徒にgloveの発音は?と聞くと、「グローブ」と答えます。「不正解。gの文字を消すと?」「ラブ」。だから「グラブ」だと教えました。Aya先生がすかさずこの単語の発音問題が先日のセンターで出たとフォロー。

私立の中学入試はあまりにトリッキーですが、大学入試はそうではありません。この事実を頭に入れるとき、私は世間が言う「並の」高校であっても、塾に通わず偏差値の高い大学に、現役で受かることは夢でも何でもないと確信しています。

もちろん有名な進学校に通いながら力を伸ばすことも可能ですが、意外に「雑音」が多くて勉強に集中しづらいだろうと想像します。

高校生は、自分で自分の人生を切り開こうとする気持ちが強いものです。よかれと思って周りが強制力を発揮して勉強を強いても、本当の力は身につかない、試験が終わったらどこかに消えてなくなる「揮発性」の知識の面影が心に残るのみ。

自分の学習スタイルを確立しつつあるO君を頼もしく思った次第。

実は、この日は小4のIさんも参加。

英検3級を目前に控えているとのこと。それはそれとし、いつものように、日本語を英語に直す練習に取り組んでもらいました。(目先を変えるため、中学用のドリルも少々)。

Iさんは、99パーセントの正解率を誇るのですが、この日の取り組みで唯一のミスに遭遇したとき、おもむろに鞄から小さいメモ帳を取り出しました。それは特製の「間違いノート」で、そこに問題を丁寧に書き写したのでした。

これが秘訣なのだ!

「間違ったときは(このノートに書き込めるので)ハッピー」という彼女の言葉に、クラス全体が感動の渦に包まれ、中学生の参加者から賞賛の声が相次ぎました。

みな、何をすべきかは頭ではわかっているのですね。

最後に紹介するのが、I君。大学受験の勉強をする上で基礎の確認が大事と熟知している生徒です。久々に「英作文」のドリルに挑戦し、心地よい(頭の)汗をかいた様子でした。

調子に乗って勉強がはかどるときは、大学入試用の問題に挑戦し、その逆の状態の時は、このような基礎の問題にたちかえるべし!

この日彼と確認した勉強法は、このことでした。