10/29 ことば2年生

高木です。

今日朗読した詩は、金子みすずの「花屋のじいさん」です。

  花屋のじいさん
  花売りに、
  お花は町でみな売れた。

  花屋のじいさん
  さびしいな、
  育てたお花がみな売れた。

  花屋のじいさん
  日が暮れりゃ、
  ぽっつり一人でこやのなか。

  花屋のじいさん
  夢に見る、
  売ったお花のしやわせを。

私もふくめて代わる代わる朗読し、意味に触れ、書き取りをしました。いつものことながら、Y君は文字を、濃くしっかりと書いてくれます。またR君も、これもいつものことなのですが、難しい漢字を進んで書いてくれます。今日は花屋の「屋」にチャレンジしてくれました。私がホワイトボードに書いた大きな字と、自分の鉛筆の先の字とを必死に見比べているときR君は、とても良い顔をしています。Y君も、隣りのR君に触発されてか、大きく「屋」と書いてくれます。

詩の取り組みのあと、今日は、子どもたちのリクエストで、前々回(10/15)にした作文(「もしも◯◯が△△で◎◎をしたら」)をしました。
 あてはめるカードも、自分のオリジナルのものも作りたい、ということだったので、まずそれを作ってもらいました。みんなきちんと、「だれ」/「どこ」/「なに(をしたら)」という言葉の種類分けもできていました。Y君が、「『そらとぶテーブル』のきのこ(が)」というように、いつも読んでいる絵本の登場人物(「きのこ」という女の子)の名前を書いてくれたのも嬉しかったです。
 新しく作ってくれたカードを混ぜて引いてみると、Y君は、「『そらとぶテーブル』のきのこ」が「貝がらのなか」で「ギャグをしたら」となりました。またR君は、「お茶」が「テーブルのうえ」で「お寿司を食べたら」となりました。
 それぞれ、原稿用紙を文章や絵で埋めつくしてくれました。「お茶がお寿司を食べる」というのが一体どのようなことなのか、最初私には全く想像がつきませんでしたが、R君はイクラや玉子をお皿ごと平らげる口の大きなお茶(湯のみ)のことを、すぐさま書いてくれていました。