高木です。

今日の詩は、竹久夢二(ゆめじ)の「風」でした。

  わたしの夢を
  そめこめた
  赤いハートの
  葉をちらし
  風は野をふく
  峰をふく
  遠いこころへ
  心から
  わたしの夢の
  通い路(じ)を
  風は木をふく
  草をふく

 いつものように、三人で朗読し合いました。今日の朗読の順は「私→T君→M君」でした。普段なら、私が「◯◯君、お願いします」と言って、それから読みはじめてくれるのですが、今日は、T君が読み終えた後、ほとんど間髪入れずにM君が朗読しはじめてくれました。それで私も、M君の後すぐに読みはじめるようにしました。するとT君も、私の声に続けるようにして読んでくれます。こうしたことを何周か繰り返すのは、「輪唱」のように心地良いものでした。

 朗読のあと、この詩の意味を説明しました。赤く紅葉した落葉が風に吹かれて行くように、「わたしの夢」をのせた「赤いハート」も遠く想う人の心へ届く、と。 ロマンティックですね。 T君とM君は「僕にはそんな人おれへん!」と言い合っていました(笑)。
 面白いなと思ったのは、「葉とハートの形が似ている」と言ってくれたことです。T君は、葉が斜めにくるくる回ると、その残像がハート形に見えると言います。M君は、葉を上からではなく真横から見ると、まん中に刻まれた葉脈の左右のふくらみがハートに見えると言います。どちらもとても面白い発想だと思います。
 またT君は、「この詩を書いた人が”夢”二やから『わたしの”夢”』なんかなぁ」「”夢”二だけに”夢”」と言ってくれました。するどい発見です。いっぽうM君も、「このハートは”手紙”のことや」と言ってくれます。とても詩的な表現です。「言葉」も「葉」ですね。

 いつだって彼らは詩人です。彼らと詩が読めるこの時を、私は尊く思います。

 最近は時間が足らなくて(嬉しいことです)『絵のない絵本』が読めていないので、今日は漢字の成り立ちをお休みして、その「第五夜」を読みました。(書けませんでしたが、先週は「羊」をテーマに漢字の成り立ちを学びました。「美」が羊の全身の形だということに、みんな驚いていました。)
 「第五夜」では、フランス革命に参加し戦いのすえ若くして死んだ青年の祖母が、彼の最後の場所を訪ねるという光景を、月が話してくれます。その青年は、ルーブル宮殿の玉座に座って息を引きとりました。おばあさんは今、その同じ玉座に座って目をつむり、自分の孫の悲しくも美しい最後を夢見ます。
 M君とT君は革命について興味を持ったようです。絵では、その戦いの様子を描いてくれました。それを天上から見ているお月さまのことも、忘れずきちんと描いてくれています。

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