『化学』 (担当:上尾真道)

高校の物理・化学の授業では、受験を控えた生徒さんとともに、基礎の復習を主に行っています。

大学受験では、最近は理系でも、物理・化学の両方を必ず受験しなければならないというところは減ってきているようですので、生徒さんの希望を聞いたうえで、秋学期の授業では、主に受験で使用する「化学」に集中的に取り組むようにしています。目下、参考書を使用しながら、化学Ⅰの範囲の最初から基礎事項をひとつ、ひとつ確認しています。

化学の問題は、主に、理論的なことについて聞かれるもの、実験のプロセスに関わるもの、そしてデータの計算に関わるものとがあるでしょう。理論や実験プロセスのレベルでは、とにかく覚えていくというスタイルでの学習を進めていくほかありません。計算については、特に大学入試レベルの化学の問題では、いつでも使える考え方のコツがありますので、それを押さえておくとグッと楽に式が立てられるようになります。それは、化学の計算問題は、ほぼいつでも、理想の値と、実際の値との間の比について考えて解く、ということです。化学には、まず理想の状態が1molという単位とともに定義されています。例えばある分子1molの質量は、16gといった具合にです。この分子量:質量=1:16という比は常に変わりません。ですので実際の質量が8gであった場合には、1:16=x:8という式がすぐに立てられます。問題集の解説などでは、この辺りを飛ばして最初から当たり前のようにx=・・・として計算式が立てられています。ですが、そもそもそれは理想と現実の間の比という考え方に基づいているんだということを覚えておけば、少し問題が複雑になった場合にも、落ち着いて対応ができるかと思います。

(上尾真道)

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