今号の山びこ通信(2011/2)から転載いたします。

『将棋道場』(担当:百木 漠)

冬学期の将棋道場は、駒落ちルールを厳格に取り入れることにしました。これは山下先生や福西先生からアドバイスを頂いてのことです。昇級ルールを取り入れた結果、弱い人とばかり指したがり、強い人と指すのを避けようとする子どもたちが増えてきてしまいました。これにどう対処すればいいか、という旨のブログ記事を書いたところ、山下先生と福西先生からすぐに駒落ちルールについての提案を頂きました。駒落ちルールを取り入れれば、実力が開いている者どうしでも、互角の勝負ができます。これによって前述のような傾向を避けることができるようになりました。具体的な駒落ちルールは以下の通りです。

  • 同級  平手(振り駒)
  • 1級差 先手後手(下級者が先手)
  • 2級差 角落ち
  • 3級差 飛車落ち
  • 4級差 飛車角落ち

駒落ちルールを取り入れることで、これまで無敵だったGeくんが4級差のYuくんに危うく負かされそうになったり、3級差のKaくんとIくんが互角の勝負だったり(1勝1敗)する場面が見られるようになりました。上級者の子にとってもまだ弱い子にとっても、いい刺激になっているのではないかと思います。また毎回見に来てくださっている中務先生や、山下先生、福西先生、僕などの先生陣と子どもたちが駒落ちで対戦することもあります。僕は今のところ、GeくんやMiちゃん、Teくんたちと6枚落ちで指していますが、まだ負けていません!そろそろ誰かに負かしてほしいところです。6枚落ちは飛車・角に加えて香車と桂馬も落とすので、下手が簡単に勝てそうに見えるのですが、どっこいなかなか勝ちきるのは大変です。6枚落ちで勝つためには、飛車・角だけでなくもう1枚、銀や香車などを使って攻める必要があるのですが、これがなかなか難しいようです。たまに上級者と駒落ちで指すのはいい勉強になります。ぜひどんどん挑戦してきて欲しいです。

今回も、健哲先生や亮馬先生に撮っていただいた写真を紹介します。

最近では子どもたちもどんどん強くなり、対局中も集中力が増してきたように思います。対局中に大声で騒いだり、隣の子にちょっかいを出したりする子どもは以前に比べて格段に減りました。しんとした状況のなかで全員が盤面に集中している場面もよく見かけるようになり、指導している側としては嬉しいかぎりです。そうして集中して一局一局を指すことが強くなるための一番の道です。詰将棋を解ける子どもたちも増えてきましたし、今後がますます楽しみです。

2月末の将棋道場では第2回トーナメント大会(子どものみ)を開催予定ですので、ぜひ奮ってご参加ください。今回は大人の方のための対局スペースも設ける予定ですので、久しぶりに将棋を指してみたいという保護者の方や一般の方などいらっしゃいましたら、お気軽にご参加ください。

(百木 漠)

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