「ラテン語初級文法・講読」──山びこ通信より(2006.7)

『ラテン語初級文法』 (担当:前川 裕)

教科書に『ラテン語初歩』を使って、初級文法を一から学びました。基本的には問題演習が中心ですが、必要に応じて文法講義が主体となることもあります。現代語との語彙的・文法的な関連などを通して、ラテン語と現代との(時に意外な)つながりを知ることができています。

次期は、また最初から文法を学びます。演習形式か講義形式かは、受講生の希望にあわせて検討いたします。ラテン語の知識は、一生の財産です。Festina Lente!(ゆっくり急げ!)で始めてみませんか?

(前川 裕)

『ラテン語初級講読』 (担当:前川 裕)

最初は前期から引き続き『ピーターラビットの冒険』のラテン語版を読みました。このラテン語訳はたいへん良くできていて、文法事項については易しいものから難しいものへと順々に出てきています。ほとんどの初級文法に関する事項が出てくるので、文法を終えてからの最初のテキストとして最適なものの一つでしょう。

その後は、『くまのパディントン』のラテン語版を読み進めながら、文法の確認をしています。こちらは本格的な訳で、古典文学とそう変わらない難易度になってきます。しかし場面設定は現代的なので、文脈などの背景はつかみやすく、パディントンのユニークさを楽しみながら読んでいます。次期も、引き続きパディントン(第1章終了まで)を読む予定ですが、受講者の希望にあわせる予定です。

(前川 裕)