「ラテン語初級講読B」──山びこ通信より(2009.2)

『ラテン語初級講読B』(担当:前川裕)

今期のラテン語初級講読Bは、前期に引き続いてセネカ「ルキリウスへの手紙」を読んでいます。第15書簡から読み始め、一回に15行程度を読み進めています。学生から社会人までの3名の受講者とともに、文法を確認しながら本文を読み解いていきます。なかなか味のある表現があったり、難解な部分があったり、山あり谷ありではありますが、受講者の読解力は確実にアップしており、頼もしい限りです。

初級講読Bでは、翻訳の参照も可としています。まずはラテン語のテキストそのものに慣れること、ラテン語をたくさん読むことを重視しています。浴びるようにとまではいきませんが、やはり読んだ量というものも読解力の養成には大きな力となると思います。原文と翻訳を比べて、「なぜこんな訳になるのだろう?」と考えることも、ラテン語の構造を理解するためには大いに役に立ちます。

あなたも、ラテン語のシャワーを浴びてみませんか。一学期ごとに、成長が実感できることでしょう。

(前川 裕)