以下は山びこ通信(2008.11)に掲載された講師からのメッセージです。

春学期から始まりましたこのギリシア語入門のクラスでは、現在、二名の受講生と一回一課のゆっくりとしたペースで水谷智洋『古典ギリシア語初歩』を学んでいます。今学期は全部で36課の教科書の13課から24課までを終えます。

一回一課というペースが古典ギリシア語にはちょうど良いようです。なぜかというと、ギリシア語はラテン語より覚えなければならない変化表の数が多いからです。ラテン語では教科書の前半で変化表(形態論)が終わり、後半は統語論の解説になることが多いのですが、古典ギリシア語では教科書の始めから終わりまで新しい変化表が導入され続けるのが普通です。『古典ギリシア語初歩』でも、一課ごとに変化表が(人によって印象は違うでしょうが)続々と導入されます。その変化表を毎回覚えるためには一週間に一課ぐらいのペースが良いようです。

授業では春学期に引き続き語形変化の口頭練習をしつこく行っています。初めのころは変化形がなかなか口に出ず、頭を抱えていた受講生の方々も、だいぶ慣れてきたようです。また、受講生はお二方ともラテン語既習なので、分かりやすくなる場合には、積極的にラテン語を用いて説明をしています。

次の学期で教科書は終わります。春からは新しくギリシア語講読の授業も始まる予定です。古典ギリシア語未習の方も既習の方も、興味がおありでしたら、何なりとお尋ねください。

(広川直幸)

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