青春ライブ授業!第6回目(2004年8月27日)

『英語から古典語へ』(講師:山下太郎)

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「青春ライブ授業!」を振り返って──山下太郎

この日のテーマは「英語から古典語へ」ということでしたが、子どもたちの顔を見ていると、中学、高校時代に舞い戻った錯覚にとらわれ、自然に英語の話が中心になってしまいました。当時の自分には未知の領域であったヨーロッパの古典語(ギリシア語・ラテン語)の話題は、中学・高校時代にタイムスリップした私の目線からは、いささか場違いなテーマに思えたからでした。

実際、この日は、勉強の話よりもクラブ(私はテニス部でした)の練習のエピソードや、クラブと勉強の両立の話が圧倒的に多かった気もします(前に座っていた小学生の男の子が元気な野球少年だったせいもあります)。

とはいえ、最後には用意してきたボロボロのラテン語辞書や教科書(おまけはルネサンス時代の革表紙の文献)をお見せしながら、大学時代に私が英文科から西洋古典に専攻を変えた経緯や、その後の勉強(と研究)の中身について、少しお話しする時間がもてました。なんとかギリギリセーフといったところです。

失敗談、脱線話に終始した2時間でしたが、英語と古典語に限定して振り返りますと、私にとっては厳しくも情熱溢れた恩師に出会えたことが「すべて」を決定づけたと言わざるを得ません。その意味ではただ単に「運が良かった」ということですが、「努力が良い出会いを準備する」ということもまた真なのかもしれない、と思うこのごろです。

「神は幸福の前に汗を置いた」(ヘシオドス)――願わくば、子どもたちが努力することの価値を尊び、自ら未来を切り開く大人となりますことを。

(山下太郎)

<青春ライブ授業で使った資料>より

1)神は幸福の前に(  )を置いた。 ――ヘシオドス

2)(  )がすべての困難に打ち勝った。 ――ウェルギリウス

3)才能と(  )とどちらが大切か。

どちらも必要である。――ホラーティウス

4)才能は天の与えた(  )である。――エマーソン

5)人間は(  )する限り迷うものである。――ゲーテ

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