4/16 ことば4〜6年生

高木です。

このクラスは、昨年度から引き続き担当させていただいている、創作クラスです。
馴染みのメンバーと久しぶりに顔を合わせて、みんな嬉しそうでした。
今年度からは新しくHちゃんも加わり、また一段と楽しいクラスになりそうです。

今日はまず、それぞれ簡単に自己紹介をしてもらいました。
Kちゃんは読書とスポーツ(テニス、サッカー)が趣味なのだそうです。
それが、彼女の文章力と、文章の爽やかなリズム感を培っているのかもしれません。
MちゃんとHちゃんとJちゃんの趣味は絵を描くことらしく、
それならばこのクラスでも、個別の創作は別として、クラス全体で、
イメージと言葉が連動した取り組みをしても面白いかもしれないと思いました。

自己紹介の後は、さっそく創作にとりかかってもらいました。
Aちゃんは、昨年度からの『パリ・バレエ・ダイアリー』を春休みも書き続けて、
クラスの開始早々に「もう3巻目も終わるで!」と意気揚々と伝えてくれました。
タイトルに「ダイアリー」とあるように、
「日記」という形式が、長編化の秘訣なのかもしれません。
今日もさらさらと文章を書いておられました。
ぜひこれからもライフワークのように書き綴っていってほしいと思います。

Rちゃんは、たくさんのキャラクターが登場する物語を構想しています。
それも、今作はこの人が主人公、自作ではあの人が主人公、というように、
全員が一度は主人公(あるいは脇役)となっていく、連作なのだそうです。
「ぜんぶで10巻くらいになる!」とRちゃんは構想を話してくれました。
目標を持って取り組んでいる彼女の姿は、
きっとクラスの他のメンバーにも刺激を与えることだろうと思います。

原稿用紙で作ったまっさらな本をお渡しすると、
Hちゃんは、しばらくじっと原稿用紙のマス目を眺めておられました。
一点を見つめて、じっと、ずっと、なにごとかを考えているようでした。
それは、考えあぐねている目ではなく、真剣に想像力を働かせている目でした。
30分は経っていたと思います。
おもむろに書き始めたHちゃんは、非常に堂々として見えました。
昨年度のかいがクラスでもそうでしたが、
じっくりと腰を据えて作品に向き合うという彼女の創作態度が、
すでに未来の完成作の質を決定しているように思いました。
どんな作品が生まれるのか、心待ちにしたいと思います。