0311 英語読書会

浅野です。

英語読書会の第27回です。範囲はp.183, l.14~p.189, l.30まで進みました。

禁じられた森でユニコーンを救出するという居残り罰を行います。ハグリッドの提案で二つのグループに分かれることになりました。おそらくハグリッドはこの先で道が二つに分かれることを知っていたのでしょう。ハリー、ハーマイオニー、ハグリッドが一つのグループ、ネヴィル、マルフォイ、ファングがもう一つのグループです。

ハリーのグループがしばらく進むと、急に何者かが近くを通りました。緊張感が高まります。しばらくするとその何者かの音は消えていきました。

さらにしばらく進むと、また何者かの音が聞こえました。ハグリッドが武器を構えながら様子を窺うと、ケンタウルスが現れました。ロナンという名前で、ハグリッドとは知り合いのようです。ハリーとハーマイオニーがホグワーツの生徒だと紹介されます。ロナンは「学校で多くのことを学んだか」と二人に聞いたところ、ハーマイオニーは「少し(a bit)」と答えました。それを受けたロナンはこう言いました。

A bit. Well, that’s something.

“that’s something”は「大したもんだ」というニュアンスです。

ハグリッドはロナンに何か変なことはなかったかと聞きますが、彼は「火星が明るい」としか答えません。後から現れたベインというケンタウルスに聞いても同じことです。ケンタウルスとはそういう種族のようです。ハーマイオニーがハグリッドにケンタウルスはこの森に多くいるのかと聞くと”a fair few”という答えでした。まあまあ多いということです。

ケンタウルスたちを別れてしばらく進むと、ハーマイオニーが異変に気づきました。何か困ったことになったら合図すると約束していた赤い花火が見えたのです。もう一つのグループに何かあったのでしょうか。ハグリッドは二人を残して様子を見に行きます。

待っている二人には時間が長く感じられます。もしネヴィルに何かあったら…。しかしながら、実際はマルフォイがネヴィルを驚かせて、パニックになったネヴィルが赤い花火を打ち上げたようでした。

We’ll be lucky ter catch anythin’ now, with the racket you two were makin’.

例によってハグリッドなまりなので標準的な英語に直しておきます。

We’ll be lucky to catch anything now, with the racket you two were making.

「お前たち二人(マルフォイとネヴィル)がした大騒ぎがあるので、今やどんなものでも捕まえられたとしたらわれわれは幸運だ」が直訳です。

それからはハリーとネヴィルが所属グループを交代することになりました。ハリーのグループはどんどん濃くなるユニコーンの血を追います。死んだユニコーンを見つけます。そしてついに何者かがユニコーンから血をすすっている場面を目撃しました。マルフォイとファングはすぐに逃げますが、ハリーは動けません。額の傷が痛みます。

気づくとどうやらケンタウルスが助けてくれたようです。フィレンツェという若いケンタウルスです。ハリーにとってこの森は危険だから、ハリーを背に乗せようと彼は提案します。

そうしてハリーを背に乗せてフィレンツェが森を進んでいると、ロナンとベインに出会いました。ベインは人間を背に乗せるなどという行為を責めますが、フィレンツェは自分が最善だと思うことをしていると答えます。ハリーは状況がよく飲み込めません。

しばらく黙って森の中を進んでから、フィレンツェはハリーに問いかけをしました。ユニコーンの血は何のために使われているのかと。ハリーはその質問に答えられませんでした。フィレンツェの答えはこうです。

The blood of a unicorn will keep you alive, even if you are an inch from death, but at a terrible price. You have slain something pure and defenceless to save yourself and you will have but a half life, a cursed life, from the moment the blood touches your lips.

生きながらえさせてくれるけれども、呪われた人生になるという代償がつきまといます。

それを聞いてハリーはこう言います。

If you’re going to be cursed for ever, death’s better, isn’t it?

呪われた人生を送るのなら死んだほうがましだということです。

それを受けたフィレンツェはこう言います。

It is, Firenze agreed, unless all you need is to stay alive long enough to drink something else — something that will bring you back to full strength and power — something that will mean you can never die.

そう、ここで言われている”something”は賢者の石です。賢者の石は飲むものだったのですね。そしてそれを求めるのはvol–、と言いかけたところでハーマイオニーたちと再会しました。

ここで時間になりました。次回は3月18日(金)を予定しています。