浅野です。

英語読書会の第25回です。範囲はp.171, l.5~p.176, l.28(14章の終わり)まで進みました。

ハリーたちにはなかなか平穏な日々が訪れません。賢者の石のことに加えてハグリッドのドラゴンのことまで心配しなくてはならなくなりました。ただ、ドラゴンの卵がかえるのを見る機会なんてめったにありません。特にロンは植物学の授業をサボってその瞬間を見に行こうと提案します。しかしハーマイオニーが反対したので、授業後の朝休みにハグリッドの小屋に行くことになりました。

赤ちゃんドラゴンを見たハリーは可愛くないと思います。それに対してハグリッドはこう言いました。

Isn’t he beautiful?

「美しくない?」という日本語の表現と同じです。そしてどれくらいで成長するのかといったことを話しているとハグリッドの様子が突然おかしくなりました。

Hagrid was about to answer when the colour suddenly drained from his face — he leapt to his feet and ran to the window.

“colour”はアメリカ英語の”color”のことで「色」です。ただしここでは「血色」ということですね。

実はドラゴンのことがマルフォイに見られていたのです。

そういうこともあって、ハリーたちはハグリッドにドラゴンをあきらめることを提案します。しかしハグリッドは反対します。そのドラゴンにノーバートという名前を付けて、仕事を犠牲にしてまでチキンとブランデーを与えていました。それでもハグリッドはダンブルドア先生に見つかったらどうするのかとハリーに言われて、ロンの兄でドラゴン研究をしているチャーリーに引き取ってもらうことにしました。

それから数日はマルフォイの密告におびえながらもどうにか過ぎました。チャーリーからも承諾の手紙が来て一安心です。土曜日の真夜中に塔の屋上でチャーリーの友達と待ち合わせることになりましたが、透明マントを使えばよいとハリーは提案しました。

It was a mark of how bad the last week had been that the other two agreed with him. Anything to get rid of Norbert — and Malfoy.

「他の二人(ロンとハーマイオニー)が彼(ハリー)に同意したのはこの一週間がいかに悪かったかということを示すものであった。」が一文目の直訳です。Itは仮主語、that以下で真主語ですね。二文目は文になっていません。(They were willing to do)を文頭に補えばよいでしょう。

しかしそううまくは事が運びません。ノーバートの世話をしているときにかまれたロンの手が腫れ出したのです。

‘It’s not just my hand,’ he whispered, ‘although that feels like it’s about to fall off.’

この最初の部分がよくわかりません。although以下は「その状況は手がちぎれそうなくらいに痛く感じるけれども」でしょう。最初の部分を「それは自分の手ではない」と訳すと「けれども」につながりません。日本語訳では「(痛いのは)手だけじゃないんだ」と解釈していました。

さらに悪いことに、本を借りるという口実で保健室までからかいに来たマルフォイに貸した本の中に先ほどのチャーリーからの手紙を挟んでいたのです。

それでも透明マントのことをマルフォイは知らないので、予定通りドラゴンの引渡しを決行することにハリーは決めます。ハグリッドのところに行くとノーバートは大変な状況になっていました。暴れまわっていたのです。それでもハグリッドは”(there is) nothing I can’t handle”(扱えないものは何もない)と言います。凶暴なフラッフィもうまく手なずけているのですからね。とはいっても小屋が壊れそうなくらいノーバートは暴れていましたが。

Harry and Hermione walked back to the castle, feeling Saturday couldn’t come quickly enough.

「ハリーとハーマイオニーは城のほうへと歩いて戻った。土曜日が十分に早く来ることはできないと感じながら。」が直訳です。can’t … enoughは慣用表現で、自然な日本語にすると「土曜日が一刻も早く来てほしい」くらいです。

そしてようやく土曜日を迎えました。ハグリッドはノーバートとのお別れをして、ハリーたちは城のほうへと向かいます。透明マントを着て慎重に進みます。かなり進んだところでマルフォイがマクゴナガル先生に捕まっているのが見えました。夜中に出歩いていることに先生は”Detention”を言い渡しました。これが日本語訳では「罰則」と訳されていましたが、正確には「監禁」や「居残り」です。ハリーがドラゴンを持ってやって来るのを待っていたとマルフォイが言ってもうそにしか聞こえません。

それからは楽な道で無事にノーバートを引き渡すことができました。

At last, Norbert was going … going … gone
They slipped back down the spiral staircase, their hearts as light as their hands, now that Norbert was off them. No more dragon — Malfoy in detention — what could spoil their happiness?
The answer to that was waiting at the foot of the stairs.

この一連の部分は印象的なのでそのまま引用しておきます。その印象を伝えるほど上手に訳せないので、直訳だけ示しておきます。「とうとうノーバートは行って、行って、行ってしまった。ハリーたちはらせん階段に駆け戻った。今やノーバートを手放したのだから、心が手と同じくらい軽かった。もうドラゴンはいない。マルフォイは監禁。何がハリーたちの幸福を台無しにできようか。その答えは階段の下で待っていた。」

その答えはフィルチです。ハリーたちは透明マントを着るのを忘れていたので、夜中に塔の屋上まで出歩いていたのを見つかってしまったのです。

ここで14章は終わりでちょうど時間も終わりになりました。次回は2月18日(金)を予定しています。

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