「つくる」の雑感

福西です。以下は「つくる」クラスを通しての、とりとめない雑感となります。

「時間は大切」だと口では言っていても、肝心の中身の方の、「大切な時間」を守れていないことをしばしば反省します。

へたをすると、時間は大切「だから」大切なそれがなくなっていく、という逆説にも陥ってしまいかねません。

そこで、「つくる」のクラスでも、「今やっているこれが、本当にあとで大事な思い出になっているのかな・・・」と、ふと心配になってしまう刹那があります。

「できた」という達成感をその日のお土産に持たせてあげたいのに、それがなかなかうまくいかなかった時などは、特にそうです。

工夫しようと思い立ち、それがうまくいった時はシンプルに嬉しいものです。それは次のやる気にもつながります。

そして学齢が若ければ若いほど、極力そうした成功体験を味わえるような配慮がなされるべきです。

でも、それでも個々に思いがけない壁にぶち当たることもあります。

たいていは、作りたいもののイメージと実際とのギャップを埋める術のないところから生じる困難なのですが、それがうまく解消できなかった時には、達成感を味わえるはずの作品が、目に見えないままになってしまいます。

ただ、実現したいイメージを目に浮かべるチャンスは、もしそれが「本物を見てみたい」という衝動であれば、その人の中で繰り返し訪れるのも事実です。そしていつかはそのうちに、かなっていたりするものです。

それはしかし、今日、明日のスパンではないかもしれません。1年後、2年後、あるいは10年かけてのことかもしれません。

目の前の失敗は、その時はきっと、大切だとは思えないでしょう。できれば成功したいと思うのも自然な気持ちです。

けれども後になって、どちらが大きなものを作っていたことになるかは、まだ問えません。

私も、目の前の出来事には、一喜一憂することがよくありますが、極力今を見つめながらも、その中身を見忘れないようにしたいと思います。

生徒たちの10年、20年後がどうなっているのかを思い浮かべることができたら、きっとみんな「いい大人」になっているに違いありません。

これからも、焦らずに思い続けることを、できれば原点に近いところで応援したいと思います。

 

とりとめがないですが、そんなことを、この間見た虹で、ふと思い出しました。

rainbow

(子供時代にした自分との約束は、その人の大人になった時の導き手)

<おまけ> これまでを振り返って

<おまけのおまけ>(I君)