かず1~3(5)年(0917)

福西です。

この日は、1年生には「ナンプレ」、2年生には「ビルディング・パズル」、5年生には「箱詰めパズル」を解いてもらいました。

puzzle1

1年生のS君は、前回の「足し算パズル」の方が気に入っていて、最初は「あれをしたい」と言って渋っていたのですが、今回の問題もルールを一度つかむと、集中して取り組んでくれていたのがよかったです。S君は一度伝えたことの要点をつかむのが早くて、そこに感心します。ナンプレも得意になってくれたようでした。足し算パズルも継続してずるつもりなので、また楽しみにしておいてください。

puzzle2

2年生のM君がした「ビルディング・パズル」は、春学期にしたことのおさらいです。「3→」(その方向に見えるビルの屋上の数が「3つ」の意味)が一番大きなヒントで、その列は、即座に「1、2、3」という順で埋まります。また「1→」は、目の前のビルが壁になって「後ろはもう見えない」という意味なので、「3、?、?」となります。算数は、数字を使って物事を抽象化するという勉強ですが、同時にそれには「イメージすること」がとても助けになります。その練習をしていきましょう。

puzzle3

5年生のS君に出した問題は、九九の応用です。この手の問題を通して、九九が持つ長方形や正方形の「面積」のイメージをかたち作ってくれればと思います。S君はまた、12という数字を見ると、36マスという全体から、36÷3=12という計算を暗に実行しており、「だから12が3つあるんや」(第4問)とひらめていました。多角的に問題を見て取れることは、いいことです。

 

後半は、先週の続きで「4目並べ」をしました。この日も、「先生に勝つまで帰れせん」と言って緊張感をかもし出す展開にしようと思っていたのですが、のっけから1年生のS君に負けてしまいました。手加減はまったくなしで、S君の手順が以下の図のように、「2段王手」(*)になっていたのでした。

*2段王手と言うのは、相手の4目がそろうのを止めようとして必然的に置いた目が再び土台になって、相手の別の4目がそろってしまうという仕掛け、です。(この用語はローカルなもので、私が勝手に自分でつけました)

/A|B|C|D

1  |●|●|●

2  |○|●|○

3 ●|○|○|○

4 ●|●|○|○

5 ●|○|○|●

(●はA列が王手。そして○はA2に置かねばならず、そうすると●がA1に置けるようになって、1列目で4目がそろって●の勝ち)

いや、参りました。

というわけで1年生のS君が初代チャンピオンとなり、以降は「チャンピオンに勝った人が新たなチャンピオン」というように取り組んでもらいました。そうしたところ、その都度チャンピオンが入れ替わり(全員1回はチャンピオンを経験)、だいたい総当たり戦の展開が見られました。

「岡目八目」とはよく言ったもので、はたから見ていると、「次(相手が)そろっちゃうよ!」というのがすぐに分かるのですが、プレイヤーになって考えていると、別の手を考えている最中ということがよくあるので、なかなか気づかないものです。

この日、5年生のS君が「家でばっちり練習してきたんやけど、ななめが気付きにくいなあ!」と感想戦でもらしていたのが印象的でした。