古文講読

「山びこ通信」(2008.6)より古文講読のクラス便りを転載します。

今学期から新しく開講されました「古文講読」では、社会人の受講生1名とともに『徒然草』を最初から一段ずつ読み進めています。岩波文庫のテキストを基本に、他の校訂本や注解書、辞書を参考にしながら、原文の意味の正確な把握を目指して本文を訳しています。また一つの訳語に拘らず、もとの古語の持っている概念の意味の広がり・歴史的背景などについても可能な限り検討し、古文という世界全体の中における『徒然草』の位置を考えています。

訳・解釈を行う中で、古文としての意味と同時に、時代を超えて現代まで届くメセージについても思いを馳せています。兼好法師の立場や時代性という制限はあるものの、人間についての深い洞察を伺わせる『徒然草』は、やはり素晴らしい作品であることを改めて実感させられることしきりです。

「古典講読」では、次期以降も引き続き『徒然草』を読み進める予定です。作品の性格上、途中からの参加にも全く問題はありません。ぜひ奮ってご参加ください。(文責 前川裕)